DIYおじさんのロープワーク(10)

その他

第10回 「ロープについての基礎知識」

 

社員向けに行った動画のロープ講座も10回目となりました。
今回は座学です。(動画なし!!)
ロープを買う時や使う上で役にたちますのでちょっとは読んでみてくださいね。

「ロープ」は英語 「ザイル」はドイツ語 「綱・紐」は日本語ですね。

◎ロープの素材・・・

ナイロン・クレモナ・ポリエステル・ポリプロピレン・ビニロン・麻・綿・・など
同じ太さであれば合成繊維ロープの方が破断荷重が大きい。

参考 9mmとして、ナイロン1500kg 他700kg~800kg 綿300kgの破断荷重(目安)

◎ロープの構造・・・

三つ撚り・金剛打ち・カーンマントルなど

三つ撚りは3本のストランドを編んだロープ。
金剛打ち(カーンマントル)は心材の繊維を編み込んだシース(被覆)で包んだ構造。
同じ太さであれば三つ撚りの方が破断荷重が大きい。
金剛打ちは三つ撚りの6割程度の強度と考えて。

◎ロープの特性・・・

ダイナミックロープ・セミスタティック・スタティック

<ダイナミックロープ>

命綱的な用途で使用します。登山やクライミングで滑落した際に伸び率が高く、人への衝撃を吸収します。
「ザイル」と言えば一般的にダイナミックロープを指します。

<スタッティックロープ>

伸び率が少なく、高所ロープ作業等のメインロープとして使用します。
命綱としては使用しません。

<セミスタッティック>

スタッティックに近く、多少伸び率があるもの。

上記詳細を知りたい方はキーワードよりネット検索してくださいね。(奥が深いので)

◎ロープの使用についての諸注意

物を吊りあげるにはそのロープの破断荷重の1/6程度で使用します。(安全荷重)
人がぶる下がる用途では破断荷重の1/8~1/10で使用します。
静止荷重と動荷重の差は10倍くらいになる場合があるので注意!!

綿の9mmの金剛打ちだと使用荷重は20kg位になります。(えっつ?これだけ?)
使用前に強度確認の上、正しい荷重範囲で使用しましょう。
※傷んだ物や古いロープは劣化が進んでいて使用には適しません。

吊角度でもロープにかかる荷重が変わりますので注意が必要です。
水平に近いと倍以上の荷重がロープに掛かります。
重力と内側に寄る力の複合となります。

 

◎ロープの末端処理

切りっぱなしではほつれて危険です。
合成繊維は切り口をライター等で溶かして固めてください。
綿や三つ撚りロープは切る前にビニールテープ等を巻いて、
中央部分をカッター等で切り、末端をボンド等で固めてください。
または伸縮チューブを使えば、なお良いでしょう。
以上、正しい知識で安全に使用しましょう。

次回は最終回です!「実用編特別版」です。
お楽しみに。